2020年度グッドデザイン賞を受賞した、ジェットストリームエッジから3色ボールペンタイプの『ジェットストリームエッジ3』が新登場。
超極細ボール径0.28mmという油性ボールペンの限界に挑戦して実現した「ジェットストリームエッジ」がより便利になった。
そこまではいいんだけれど、形状が異質なのと何より左利きの押し書きに耐えられるのかが重要なポイント。
価格もそこそこ高めなのでそれに値すればいいのだが、と思いつつ購入したのでレビューしていく。
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ジェットストリームエッジ3(uni・三菱鉛筆)とは?
ジェットストリームエッジ3(uni・三菱鉛筆)の特長は下記。
- 新しい回転繰出「スピロテック」機構
- 異質なアシンメトリー形状
- 超極細(0.28mm)+超・低摩擦インク
ダイヤル回転繰出「スピロテック」機構
ジェットストリームエッジ3はクリップ上部に搭載されているダイヤルを回すことでリフィルが出てくるという「スピロテック」という新しい機構を搭載している。
この機構、ある意味新鮮なんだけど、出したい色を出すようにするには慣れが必要だろうなと思う。
アシンメトリーなポイントノーズ形状
初めてこれを見た人は”ギョッ”とすると思う。
ジェットストリームエッジ3はペン先に向かって真っすぐ出すためにこのアシンメトリー形状になっている。
少し分かりやすくいうと、世間一般に多く流通している多色ボールペンはリフィルがペン先の中心に向かって斜めに出るのに対し、ジェットストリームエッジ3はペン先に向かって真っ直ぐ出る形状になっている。
少し分かりやすくイメージにすると以下。
真っ直ぐリフィルが出ることで、変な角度にならずインクが出やすくなっている。
▼ジェットストリーム・メタルエディションの紹介はこちらから
超 極細ボール径+超 低摩耗インク
油性ボールペンで0.28mmという超極細ボール径は世界最小。このジェットストリームエッジ(uni・三菱鉛筆)でしか味わえない。
※カスタマイズしたものは除く
インクに関してはもう言わずもがな。
誰もが体感しているであろう「クセになる、なめらかな書き味。」を実現した、画期的なインクを搭載している。
一般的な油性ボールペンと比較して筆記速度に関わらず、低い筆記抵抗でなめらかな書き味の「ジェットストリームインク」。
▼uni(三菱鉛筆)の試験による筆記摩擦比
当社従来品(油性ボールペン)の各荷重における筆記摩擦係数を100%とした場合の『JETSTREAM』は約30~40%筆記摩擦が少ないため書きやすい。
詳しくは下記の記事を参照してほしい。ボール径ごとにレビューしている。
ジェットストリームエッジ3(uni・三菱鉛筆)のスペック
ジェットストリームエッジ3(uni・三菱鉛筆)のスペックは下記。
ボールペン名称 | ジェットストリームエッジ3 |
型番・品番 | SXE3-2503-28 |
カラー | ブラック、ホワイレッド、ツートンターコイズ、ツートンレッド(限定)、ネイビー(限定) |
インク色 | 黒、赤、青 |
ボール径 | 0.28mm |
全長 | 145.5mm |
直径(グリップ中心部) | 12.0mm(※本体軸 11~12mm) |
重量 | 17.2g ※実測(リフィル付) |
方式 | スピロテック ダイヤル式 |
インク | ジェットストリームインク |
メーカー | uni(三菱鉛筆) |
ジェットストリームエッジ3(uni・三菱鉛筆)のデザイン&フォト
ジェットストリームエッジ3(uni・三菱鉛筆)のフォトギャラリー。今回は限定色のネイビーを紹介していく。
ちなみに今作では他にツートンレッドも限定色として登場している。
デザイン&フォトギャラリー
アップショット
ここからはジェットストリームエッジ3(uni・三菱鉛筆)のアップ写真を紹介していく。
リフィル
ジェットストリームエッジ3(uni・三菱鉛筆)のリフィルを紹介。
品名 | SXR-203 |
品番 | SXR-203-28(0.28mm) |
価格 | 200円(税別価格) |
全長 | 111.5mm |
直径 | 約4.4mm |
重量 | *.*g |
リフィルは一般的な価格の100円なので、200円は倍するのでちょっと高いのが痛い。しかしこればっかりは「世界最小ボール径」を使うため、と思うのが良い。
ちなみに他のジェットストリーム多色ボールペンシリーズすべてに互換性があるため、任意のボール径・インクにカスタマイズできる。
リフィル交換方法
持ち心地
グリップは丸型なので気にはならないんだけど、独特のペン先から持つ位置がほぼ決まっているので、それを気にして使わないといけない。
それに対してジェットストリームエッジ単色はどの部分を持っていても使えるので、気にしないでいいのはGood。
ジェットストリームエッジ3(uni・三菱鉛筆)の書き味&描線
0.28mmなので描線はかなり細い。そして筆記感はかなりカリカリ。引っかかりそうな感じは常にするので正直ヒヤヒヤする。
▼その他のボール径については以下の記事を参考にしてほしい
ジェットストリームエッジ(単色)との違い
ここからはジェットストリームエッジ3(多色ボールペン)とジェットストリームエッジ(単色)の違いを写真で紹介。
左利きが実際に使ってみてのレビュー
良いところ
Goodポイント1
これは本当に意外だったこと。書きやすさは別として、単色の方よりもインクが付きやすいということ。理由は分からないけど、この構造により比較的インクが付きやすいのだと思う。
Goodポイント2
変わった形状。思わずビックリするペン先の形状のトリコになる人がいるかもしれない。王道のボールペンではなく、ちょっと変わったペンが欲しい人もいると思うので、そういう人にはおすすめできる。
Goodポイント3
やや太軸寄りなので、細身のペンが苦手な人にはおすすめできる。レフログ的には細めが好きなので、ジェットストリームエッジ3だと結構ギリギリなラインになる。
良くないところ
Badポイント1
新しい機構である、スピロテックがちょっと使いづらいと思ってしまった。理由は片手で変更できないこと。
これはロータリー機構でも言えることなんだけど、ロータリー機構よりもピンポイントの位置を触らないといけないため、わずらわしさを感じてしまう。
Badポイント2
通常のジェットストリームエッジよりも金属感が薄くなっているように感じる。理由はグリップ部に感じる重厚感。
倍まではいかないんだけど、グリップの重みを感じにくく、同時に金属感もないのはちょっとどうなのかなと思ってしまう。
これによって重心も下の方にないので、ちょっと上部が重い印象である。
Badポイント3
最後は価格。2,500円はかなり攻めた設定だが、内容だけでいうとせめて2,000円じゃないかと感じてしまう。ジェットストリームエッジの単色を3本買うよりはお得なんだけど。
まとめ(ジェットストリームエッジ3)
上述もしているけど、思った以上にインクが付くことに驚き。単色と(ほぼ)同じ構造なのに左利きでも付きやすいのは何かがマッチしているのだと思う。インクが出ない変なストレスが薄まるのは嬉しいところ。
0.28mmでこの調子なので、0.5mmなどに変更したら抜群に使いやすいボールペンになる可能性は秘めているのではないだろうか。
しかしながらBadポイントが比較的多めになってしまうのが辛い。形状が変わっているのはいいとして、金属感(重厚感)をあまり感じられないのはレフログ的に痛いと思ってしまう。
ボディ部分が変なギラつきが入っているので、別にこんなのなくていいんじゃないかとも思ってしまう。価格が2,500円でなければ、これはこれでGoodになったのになと。
新機構を試してみたい人、新しいモノ好きな人にはおすすできるが、あまりそこまで思っていない人であれば、少し手が出にくいかもしれない。
とはいえ、単色版を3本買うよりは若干低価格でゲットできるので、多色ボールペン好きな人は現物を一度見て判断してみてほしい。
もちろん0.28mmにこだわらなければ、他リフィルに入れ替えて楽しむこともできるので、その点はお忘れなく。
▼ジェットストリームエッジ3(3色ボールペンタイプ)
▼ジェットストリームエッジ(単色ボールペンタイプ)