せっかくこんなにも美しくてキレイなシャープペンシルを1,000円台前半で出してくれたのにも関わらず、ちょっとした物議をかもしているMONOのgraph fineこと『モノグラフファイン』をレビュー。
MONOとは?
トンボ鉛筆公式webサイトより
https://www.tombow.com/brands/mono/
トンボ鉛筆の「MONO(モノ)」ブランドの誕生は1963年。 最高級鉛筆「MONO」の登場がはじまり。「唯一の、比類なき」などを意味するギリシャ語「monos」が語源。
Tombow鉛筆
社名にある「トンボ」の古名は「あきず/あきつ=秋津、蜻蛉」であり、古くは日本のことも秋津島と呼んでいたといわれ、日本を代表する鉛筆を目指す想いがトンボの社名には込められています。
トンボ鉛筆公式webサイトより
またトンボは「勝虫」ともいわれ、縁起のいい生き物とされ、人々に愛されてきました。
https://www.tombow.com/brands/
どこの会社でもそうなんだけど、想いやビジョンを知れるのはいいですね。
モノグラフファインの特長
低重心設計
トンボ鉛筆 モノグラフファイン紹介ページより
https://www.tombow.com/products/monograph_fine/
ソフトフィール塗装
モノグラフファインは握り心地を良くさせるために、ソフトフィール塗装というものを採用されている。ちなみにこのソフトフィール塗装というのは、経年劣化によるグリップのベタつきを排除した柔らかい質感の機能性塗料を用いた塗装になる。
消しゴムユニットロック機構
これこそがこのペンの特長であり、物議をかもしだしている消しゴムユニットロック機構。どういうことかというと、内部機構のオモリの移動により消しゴムユニットが沈み込まないようにロックされることで、ノックを防止できるというもの。
このオモリが意味不でモノグラフファインを振るとドクター◯◯のようにカタカタ言うんだけど、特に芯が出るわけでもなくただカタカタ言うのが何とも…という感じ。
▼実際のカタカタ音は以下
モノグラフファインのスペック
シャープペンシル名称 | モノグラフファイン |
品名 | DPA-112A、DPA-111 A、DPA-112B、DPA-111B |
カラー | シルバー、ブラック |
芯径 | 0.3mm / 0.5mm |
全長 | 約148mm |
直径(グリップ中心部) | 約10mm |
重量 | 約21.9g |
方式 | ノック式 |
メーカー | トンボ鉛筆 |
モノグラフファインのデザイン
フォトギャラリー
モノグラフファインのレビュー
良いところ
「美しい」という言葉が似合うシャープペンシルのモノグラフファイン。久しく造形美を感じるものが多くはなかったんだけど、これはリリース情報が出てから感じていたこと。
これは言うまでもなく紛れもない事実なので、ぜひこういうボディデザインが好きな人は試し書きや実際に現物を見てみてほしい。
良くないところ
レフログ的に消しゴムのことは多少言い過ぎではあるんだけど、これだけはどうしても…、というのがひとつだけある。
最初から最後まで言ってるけど、ボディを振ると鳴るカタカタ音。どうやら消しゴムユニットをロックするための機構らしいんだけど、これを実現するためにこの音を無くしきれなかったのは微妙としか言いようがない。
レビュー(感想)
最初から言ってるけど、欠点はひとつだけ。振ってしまったときのカタカタ音。もちろん知らなければ振ることもないんだろうけど、一度気になりだしたら気になって仕方ないのがこのモノグラフファインの悪いところ。
ただ、それは気になる人だけの話。そして言ってしまうと(レフログ的には)欠点はそれくらいなので、この品質のシャープペンシルが1,000円台前半で購入させてくれるトンボ鉛筆は驚異的。
今後のシャープペンシルのスタンダードにも成りかねないモノグラフファイン。MONO(モノ)が『モノグラフのハイクラスモデル』と言っているだけあって、さまざまな良点や特長を秘めている。
ノック部のMONOを意匠させるラインの表現はアッパレ。ブラックの方もほぼオールブラックなので、ブラック好きな人にもおすすめできる1本となっているのではないかと思う。
ぜひシャープペンシルを振らず、このモノグラフファインの良さを感じてみてほしい。