今回のジェットストリームをレビューするにあたり、まずはじめに言っておくことでいうと左利きのレフログは根っからのジェットストリームユーザー。
uni(三菱鉛筆)の新作ジェットストリームということで期待をしていたけど、この『ジェットストリーム 新3色ボールペン SXE3-507』はそのペンが持つ機能性やデザイン、美しさは感じることができず、唯一いえば『インクの長持ちのみに全振り』しているジェットストリームと言っていいだろう。
とにかくダサさを感じてしまうジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507をレビューしていく。
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ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507とは?
ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507(uni・三菱鉛筆)の特長は下記。
- クリップの耐久性UP
- 後端ノック
- 長持ちリフィル搭載
樹脂クリップに金属パーツ組み込みで耐久性UP
今回のデザイン変更で軸設計が見直されている。クリップ以外にも軸割れへの耐久性がUP。樹脂クリップに金属パーツが組み込まれることで、クリップ折れへの耐久性がUPしている。
今回のデザイン変更で若干良くなったところのひとつ。クリップがバインダークリップっぽくなっている。
ただ、書いているように金属パーツがむき出しになっており、何とも言えないダサい感じに。どうせなら金属パーツを隠してほしかった。
後端ノックで迷わず黒をノック
レフログ的にデザイン性を極端に失ってしまっている後端ノック。これこそが元凶と言わざるをえない。ノールックで黒がノックできること以外何も良い点を感じることができない。
黒インクが70%増量した「長持ちリフィル」をデフォ搭載
リフィルのチューブを薄くすることで、従来リフィル(SXR-80)と同じ形状で互換性を保ったまま、従来品に比べインク量が約70%増量した『長持ちリフィル』を搭載。
https://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/jetstream/jetstream2/3_colors_507.html
ただ、そうはいっても実は替芯(リフィル)の価格にも反映しているので正直微妙。
通常(従来)品は80円で、長持ちリフィルは130円で約1.6倍の価格となる。約70%インク量を増やしているとのことだが、こう見ると10%をどう見るか?ということになる。
そこで大事なことなんだけど、プラスチックの使用量は30%減ってるんだよね?(え?)
このことから、30%プラスチックの使用量を削って原材量が減っているんだけど、70%余分にインクを入れて、リフィル自体の容量は変わっていないんだけど、約1.6倍までに価格が上がっているということはインクへのコストがかかっているということに。
んー・・・、別にそんなことしなくてよかったんじゃない?と思ってならない。
ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507(uni・三菱鉛筆)のスペック
ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507(uni・三菱鉛筆)のスペックは下記。
ボールペン名称 | ジェットストリーム新3色ボールペン |
型番・品番 | SXE3-507-05 SXE3-507-07 |
ボール径 | 0.5mm |
全長 | 約146mm(ノック込) 約137mm(本体) |
直径(グリップ中心部) | 約13.0mm |
重量 | 12.8g(実測) |
方式 | ノック&スライドレバー式 |
グリップ | シリコンラバー |
メーカー | uin(三菱鉛筆) |
▼ジェットストリーム新3色ボールペン(長持ちリフィル版)
ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507(uni・三菱鉛筆)のデザイン
フォトギャラリー
ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507(uni・三菱鉛筆)のフォトを紹介。
ボールペン ボディ
アップショット
新旧タイプ比較
ジェットストリーム新3色ボールペンを従来機や他社の3色ボールペンと簡単に比較。
新しく今回リニューアルされたジェットストリームの新3色ボールペンでの大きな変更点はクリップ部であることは間違いない。クリップが丈夫になったことで割れにくくなったのはGood。
スライドレバーも手にあたった時に痛い感じがないのもGood。だがデザインとしての完成度は従来品の方がいくらか上のように感じてしまうのはなぜだろう?
ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507の替芯
替芯(リフィル)
ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507の替芯は以下の2タイプ。0.5mmと0.7mmがライナップされている。
品名 | SXR-ML-05(黒のみ) SXR-ML-07(黒のみ) ↑長持ちリフィル版 ↓通常版 SXR-80-05 SXR-80-07 |
品番 | SXRML05.24 SXRML07.24 ↑長持ちリフィル版 ↓通常版 SXR8005.24 SXR8007.24 など |
インク種類 | 超・低摩擦ジェットストリームインク |
全長 | 約88.0mm |
最大径 | 約3.0mm |
リフィル交換方法
ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507(uni・三菱鉛筆)のまとめ
ジェットストリーム新3色ボールペン SXE3-507(uni・三菱鉛筆)を使ってみての感想。
デザインはどこも良いところが見受けられないんだけれど、良いところはこの超・低摩擦 ジェットストリームインクに他ならない。
左利きでしかも0.5mmにもかかわらず一切線が途切れない。これだけは変えてくれなくて良かったと本当に思っている。
課題が山積みなジェットストリーム新3色ボールペンのSXE3-507だけど、では他のブランドの3色ボールペンと比較したらどうなのか? と言い出すと正直劣勢であると言わざるをえないだろう。
理由はカンタンで、
①デザインがダサい
②レバーは後発
③価格も高め
という悲惨な状況。
同タイプで1番後発、そしてデザインも半ば○クっており、目立つ後端ノックはダサい、さらには価格が1番高いときている。
この3つで並んだときにはデザインでも使い勝手でも、書き味でも品質の高いブレン3C(ゼブラ)がリードしているといっても過言ではない。
カルムも他のペンにはない『静音性』という点で差別化を図っており、ぺんてるの独自性が見られるペンとなっている。
その点、ジェットストリーム新3色ボールペンの後端ノックはいかがだろうか? もちろんこれで価格が他の2本と同じ、もしくは下であれば妥協ラインで良いとは思うけど、1番高いというのはuni(三菱鉛筆)の自信もあってのことなんだろう。
いや、そんなことではなく『長持ちリフィル』という新替芯のダシにでも使われてしまったのか?とも疑ってしまいかねない・・・。
さっそく多色展開や限定色を追加しているけれど、果たしてそれがどういう結果になってくるかが楽しみ。
レフログはジェットストリームプライム好きで愛用しているけど、今回のボールペンがこのようなレビューとなったことが残念でならない。次回作に期待したい。
▼ジェットストリーム新3色ボールペン(長持ちリフィル版)
▼ブレン3C(ゼブラ)
▼カルム3色ボールペン(ぺんてる)