uni(三菱鉛筆)の上級ラインとして存在するジェットストリームプライム。
そんなジェットストリームプライムからエレガントな部分を削ぎ落として、カジュアル感を上げたのがNewジェットストリームプライム回転繰り出し式 単色ボールペンである。
今回は限定色であるコーラルオレンジをレビューする。
ちなみにジェットストリームプライムシリーズは全5種類存在する。全種レビュー記事があるので参考にしてほしい。
▼プライムシリーズ
①ジェットストリームプライム多機能ペン2&1
②ジェットストリームプライム多機能ペン3&1
③ジェットストリームプライム3色ボールペン
④ジェットストリームプライム回転繰り出し式シングル
スペシャルエディション(ノーブルシリーズ)
⑤ジェットストリームプライム ノック式シングル
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Newジェットストリームプライム 回転繰り出し式シングル とは
Newジェットストリームプライム回転繰り出し式シングルの特徴は下記。
※従来品までとの変更点は後述する。
- 回転繰り出し式
- 細軸デザイン
- 国際規格に準拠の金属リフィル
回転繰り出し式シングル
ペンを取り出してからペン先を出すまでの動作が、ちょっとしたペンとは違った感を演出してくれる回転繰り出し式。
ワンアクションでペンを出すことができないので、何でもかんでも生き急いでいる人にはおすすめできない方式でもある。
エレガントな曲線美を感じられる細軸
グリップ付近から先端に向かって緩やかに細くなっているのが、このペンの特徴。上質さはこういう部分に出てくる。
国際基準に準拠した金属リフィル
国際基準に準拠したG2という規格の回転式専用の金属リフィルを採用。
このタイプのリフィルは、別名『パーカータイプリフィル』とも呼ばれている。理由は明快で、イギリスのペンブランド『パーカー』から始まった規格だから。
なお、パーカータイプ(G2)を採用している海外のペンブランドは数多く存在し、一度は文房具店で見たことがあるであろう、アウロラ・ステッドラー・ペリカン・ヴィスコンティなどがある。
そして何より耳寄りなのは、そんなハイブランドのリフィルを差し置いて、このジェットストリームのG2規格のリフィルに交換するカスタマーが多いということ。
海外ブランドのインクでは味わうことができない、ジェットストリームインクならではのヌルヌル感が人気なのだとか。
ジェットストリーム好きな人にはこの感覚はうなずけると思う。
Newジェットストリームプライム 回転繰り出し式シングルのスペック
ジェットストリームプライム 回転繰り出し式シングル / 三菱鉛筆のスペックは下記。
ボールペン名称 | Newジェットストリームプライム 回転繰り出し式シングル |
品名 | SXK-3300-05 |
カラー | コーラルオレンジ(限定色)、ミントブルー、ダークオリーブ |
ボール径 | 0.5mm |
全長 | 約138.8mm |
直径(グリップ中心部) | 約10.0mm |
重量 | 約33.0g |
方式 | 回転繰り出し式 |
インク | ジェットストリームインク |
メーカー | uni(三菱鉛筆) |
Newジェットストリームプライム 回転繰り出し式シングルのフォルム
Newジェットストリームプライム 回転繰り出し式シングルの見た目・デザインを紹介。
今回紹介するのは「コーラルオレンジ」という限定カラー。その他は「ミントブルー」と「ダークオリーブ」が登場している。
パッケージ
デザイン・フォトギャラリー
ノーマルショット
アップショット
ここからはNewジェットストリームプライム回転繰り出し式シングルのアップ写真を紹介。
リフィル(替芯)
品名 | SXR-600-05 |
規格 | ISO12757-2 G2準拠 |
価格 | 600円(税別価格) |
全長 | 約98.2mm |
最大径 | 約5.9mm |
重量 | 3.4g |
インク | ジェットストリームインク |
ジェットストリームプライム回転繰り出し式シングルは通常タイプも限定タイプ・新タイプともに同じリフィル。詳しくは以下の記事を参考にしてほしい。
NewタイプとOldタイプの違い
ここからはジェットストリームプライム回転繰り出し式シングルの新旧タイプの違いを紹介。
限定版しか持ってないけど、基本的な機構は旧タイプと同様になる。いつか通常版は購入しておこうと思った。
- ペン先の造形
- クリップ色の変化
- 重量
ペン先が真鍮一体型へ進化
ペン先が真鍮一体型へ変更されていることが最大の変化である。
素材や継ぎ目の変化がないため、指の引っかかりなどがなくなるので、こういうタイプが好きな人もいるかも。
つるっつるではないので、筆圧が強くてもそこまで滑る感じは今のところないけれど、夏場などは怖いかも。と一抹の不安はある。
ただ、今までラバー(ゴム)製のものが使われていたので、いつかは朽ちてしまう。というものがこのペンには無いのはメリットだろう。
クリップが特別なブラックマット
通常タイプだとシルバーのクリップなんだけれど、コーラルオレンジとダークオリーブはクリップがブラックになる。
※スペシャルエディションはゴールド
正直これは変な大人感が薄くなってカジュアル感が増すのでGoodだと思う。あえていうならばミントブルーもブラックで良かったのではないだろうか・・・。
重量が約2g増量
これは隠れた変化なんだけど、約2gほど重量が上がっている。おそらく先軸が一体型になったからだと思う。
実際ボディ上部を測り比べしたら同じ重さだったのでビンゴ。比較して重さを感じるほどではないけれど、より下部に重心があるということになる。
Newジェットストリームプライム回転繰り出し式シングルの書き味
リフィルが同じなので、基本的にはジェットストリームプライム回転繰り出し式シングルと同様。詳細を書き込んでいる別記事を参考にしてほしい。
左利きが実際に使ってみてのレビュー
良いところ
従来品で懸念していたペン先のゴム部が劣化しないことはかなり嬉しい。より長く使えると思うと、少し上質なペンも検討できるし、今っぽいカラーリングも嬉しい。
良くないところ
ジェットストリームプライム回転繰り出し式の定めではあるんだけど、ジェットストリームインクが良い場合はリフィルの都合上ブラック1択になってしまう。
海外メーカーでなら他の色も出ているものもあるんだけれど、ジェットストリームインクはそれがない。レフログも他色を出してほしいと切に願っている。
※これは従来品や限定版でも同様
あとは他色展開するかもしれないけれど、色のラインナップをもう少しだけ増やしてほしいと思ってしまう。
まとめ
細かな部分ではあるけれど、デザインが一新されて、よりシンプルで洗練されたというのが第一印象。
機能性というよりは、どちらかというとデザイン部分に力を入れたのではと考えられる。
従来品だとクリップやペン先がシルバーで、エレガントと言いつつも若干チープ感があったと思うんだけど、それが今の時代にマッチしたカラーリングではと思う。
回転部がブラック加工になっていることも、今回のNewタイプの変更点。変なシルバーでギラつかなくても十分落ち着いたイメージと上質感を味わうことができる。
ペントップも回転部同様でブラックカラーに変更されている。キラキラしている感じを敬遠していた人には嬉しい進化であろうと思う。
全体的な印象では『そうそう、こういう感じ』という感想である。ただ、シンプルすぎる故にモノ足りない感がある人は従来品を選ぶと良い。
メタリックな感じがよければ従来品を、カジュアルで落ち着いた感じが良ければNewタイプを。そういう意味でのおおまかな部分で選択肢ができたことはGood。
多少他の色も出るかもしれないので、今後のカラーラインナップが楽しみなペンである。